・ コーヒーの成分のうち、体に影響を与えるのは主にカフェインです。
カフェインは、鎮痛剤や風邪薬などにも利用されます。
また、腎臓の血液量を増加させて、腎臓の働きを促進させます。
カフェインは、精神機能と知覚機能を促進させる作用があります。
つまり、眠気や疲労感を押さえて、考える力を増進させます。
頭を使う仕事では2時間ほど前に、コーヒーを飲むとよいでしょう。
コーヒーを飲み過ぎるとガンになると心配する人がいます。
国立ガン研究所の研究で、コーヒーには発癌性物質はないと証明されました。
しかし、飲み過ぎると過度の刺激が悪いことは事実です。
また、空腹時にコーヒーを飲むのは避けたほうがよいでしょう。
コーヒーに含まれるカフェインは、胃液の分泌を促し、その運動を高めます。
潰瘍や胃炎によくないものです。
・ 宴席で、酒を一気に飲みおすイッキ飲みは、急性アルコール中毒になりがちです。
酒は、とかく悪い面が強調されがちですか、「酒を飲めば若さを保てる」というよいデータもあるのです。
アルコールは疲労回復に役立ち、精神安定に良いのです。
さらに、身体各部の血行を良くする・・・この3つがうまくかみ合うところが酒の良いところです。
このように、酒はうまく付き合えば、「百薬の長」として若さを保つ要素ともなります。
太りずぎ、肝臓の酷使に注意すれば、酒はあなたの若さに味方します。
・ 風邪にかからないために、またかかっても早く治すには、脂肪・蛋白質など、栄養のある食事が何よりの薬です。
高カロリーの脂肪は、体の中からポカポカと温まります。
蛋白質・・・これが不足していては体のエネルギーがうまく作りません。
喉や鼻の粘膜を強くするために、ビタミンAもとりましょう。
栄養と睡眠が大切です。
・ 風邪の前兆は、何となく「喉」が痛いから始まります。
早めに治すには、「一に睡眠、二にうがい」です。
よくうがいをすると効目があります。
うがい薬がなかったら、番茶に塩少々で結構です。
風邪を引いたら、まず体をあたためることです。
昔から家庭療法として知られている「しょうが湯」をどうぞ。
すりおろしたしょうがに砂糖を適当に入れて熱い湯を注ぐだけ。
体が温まり、喉にも効きます。
風邪で喉が痛くなったら、酒で湿布をすると和らぎます。
日本酒を少し温めて、ガーゼ
か手ぬぐいにしみ込ませ、首に巻きます。
何回か取り替えましょう、喉が楽になります。
・ このごろ夜型人間が増えています。
深夜テレビを楽しむのもいいが、どうしても避けられないのが睡眠不足。
夜に強くても昼あんどんでは、健康な社会生活は送れません。
夜型と昼型に違いは、体温のリズムの違いにあるようです。
つまり体温のビークが遅い人は午後の方が調子が良く、いわゆる「夜型」です。
・ 人は1日にどれくらいの睡眠が必要でしょう?
8時間は必要という人もいれば、3時間で十分という人もいます。
平均的には7時間程度で、高齢者ほど睡眠時間は短いといわれます。
赤ちゃんは1日の3分の2を何回も小刻みに眠って過ごします。
4歳ぐらいになると、夜の睡眠ブラス昼寝。
10歳ぐらいになると、大人と同じく睡眠は1日1回になります。
そうすると1日1回7時間の睡眠は、限られた年齢層についていえることで、赤ちゃんやお年寄りには当てはまりません。
睡眠の話になる現代では必ず不眠症のことが話題になります。
不眠症が心配で深刻なら医師に相談しましょう。
大半は生活リズムをくずしているか、気になることがある場合が多いものです。
正しい生活リズム、リラックス・・・これがさわやかな睡眠の秘訣です。
・ 「履物は夜、合わせよ」ということわざがあります。
これは、足の大きさが足の疲労感と関係があるからです。
靴を買うのは足が大きくなる・・・つまり疲労感がたまった夕方がよいとされています。
足はおもいのほか豊かな表現力を持っています。
健康のバラメータになります。
足が大きくなりやすく、もとに戻りにくいのは、肝臓の機能低下が考えられます。
朝、なぜか靴がはきにくくなったら要注意。
足の裏が黄ばんで汚れる。
これは心臓・肝臓の機能低下が考えられます。
血液中のさまざまな毒素が分解・排泄されず、うっ血しやすい足の、特に足の裏に影響が出るわけです。
踵の硬結は、アドレナリンの過剰分泌による糖尿病。
親指脇の硬結は、インシュリンの不足による糖尿病を示しているといわれます。
まだ、土踏まずやふくらはぎの圧痛として表れます。
靴の減り方は十人十色ですか、後外側が一番多いそうです。
「足は体のバロメーター」で見ると、これは心臓やぼうこうが弱っている証拠とか。
前内側は肝臓、前外側は心臓が弱っているということです。
・ 「肥満は健康と富の象徴」というのは昔の話。
米国の生命保険では「肥満者は短命」というデータから太った人の保険料をより高くしています。
高血圧、糖尿病、痛風などは肥満と関係があります。
肥満が医学的に問題になるのは、積荷オーバーのトラックと同じで、各臓器に負担が掛かりすぎ、
いろいろなトラブルが起きます。また筋肉が脂肪に変わって、体力が低下する「サーロイン症候群」が起きます。
・ 食事でのエネルギーが、動いて消費する分より多ければ、その差が脂肪として体に残ります。
便利な文明社会では消費の方は減るばかり、一方、飽食時代では食べすぎのチャンスがいっぱいです。
つまり、「食べすぎ」と「運動不足」が肥満の原因です。
・ 「タバコは医学的に百害あって一利なしだが、心理的には百利あって一害なし」
とは、タバコというものの複雑さを表しています。
今日の喫煙率は男59%、女は13%一日一人当り、男では25本、女は17本。(平成3年現在)
「わかっているけど、止められない」というのが現実です。
紙タバコは1本に200種類の発癌及びガン促進物質を含む4000種類の化学物質が入っています。
さらに、心臓血管系に関係するニコチンや一酸化炭素などの有毒物質も含んでいます。
・ タバコのニコチンは血管を収縮させ、一酸化炭素は血液凝固を促進するので高血圧や心臓病に喫煙厳禁。
タバコは脳卒中を起しやすく、気管支炎、肺気腫、胃潰瘍にも関係しています。
喫煙妊婦は早産や奇形の発生も大です。
喫煙亭主の奥さんが肺ガンにかかる確率は、そうでない場合の2倍にもなり、
喫煙家族の子供は、咳、痰などの症状が多いものです。
つまり、周りの人は無理にタバコの煙を吸わされているのです。
最近の研究では、喫煙者自身が吸う主流煙よりも、
タバコの先から出る副流煙の方が、有害物質の濃度が高いことがわかっています。
・ タバコが原因になる病状の代表例である「肺癌」はその代表ですが、
煙の通り道の口腔、咽頭、喉頭ガンに留まらず、タバコのタールが唾液と一緒に飲みこまれて、
食道ガンや胃ガンに関係します。
発癌物質が血液にも入りこんで肝臓や膵臓、子宮などにガンを発症させ、
それが尿に排泄されて、腎臓ガンや膀胱ガンも起します。
参考文献 「NHK文字放送 「暮らしと医学」(平成3年)」